正直がっかりした
鬱と診断が出て、もう年内に退職と思われた上司が辞めずに続けると言うのだ。
鬱上司の部下がどれだけ迷惑かかっていると思ってる?
休んでほしい、辞めてほしい。
がっかりした。
何をしても
自分が悪かった、迷惑をかけていたし、やはり人と何か違う能力の低さと人間関係を上手く立ち回れないクセの強さがあって何をやっても嫌われてしまうんだ。
と考えていた。
ぞんざいに扱われ、挨拶もされず無視されて、
どんなに処理しても一言もありがとうや、終わった?、など気にしてもらえる言葉ももらえなかった。
一度リセットしたくても、全てから切り離されてしまいそうで損切りできない。
あの苦労の結果が実るまでは!と。
なんも頑張ってもなかったと思うこと。
私は合ってない仕事をしたんだ、と。
間違ってました、と。
そこまで2年かかった。
才能や能力は無くて、しょうもない存在だと
いまなら素直に思う。
だけど生活出来てる。
食べてるものも、あの日と同じだ、給与は半分になったのにね。
私は私なんだ、期待に応えない。
誰の期待にも応えない。
その話には乗らない。
もう知ってしまったんだ。
11月になると
気温が下がって、うつ状態の人はさらに悪化し犯罪もふえますが皆んなはどんなふうな気持ちでいますか?
上司が不意に、病院に行くと言い出して夜まで帰らなかったが診察が終わったあとサボって遊んでいたようで会社に1人しかいない社員が普通にそんなことを始めて腹が立っていたら、上司の上司がきてアイツ鬱らしい、なんて言った。
なんでこんなに、人数が少ないなかでまるで
痛みを快感にして全くだれもゴージャスではない世界を生きるのだろう。
暗いロビーに1人。
私の環境はあの湯婆みたいな環境で、毎秒怒鳴られていた3メートル以内に3人ぎゅうぎゅうに並んだ銀行の窓口にいた私が、前世の記憶みたいに遠い。
転職するもんだな、こんなところで1人で自由に仕事が出来るんだから。
鬱になった上司は、廊下をウロつく。
元気な時がヤバいと聞く。
休んでほしい、入院してほしい。
毎日毎日、二日酔いで仕事をする上司にキレてしまったことがあるが、それ以上に鬱の要素があったのだ。
やんなきゃならない を
どうして手放せないのか?
人生、みじかいぞ。
変わる
どうやっても無理だろう。
と思うことはたくさんある。
たとえば自分が紗栄子みたいに可愛くなる。
いきなり8億円入金される。
ものすごいカッコいい人が彼氏になる。
ドバイでヒョウと一緒に暮らす。
そしてこのすべてに、匹敵する大切なこととして適職に当たる、ということ。
だれに何をケチつかれても、仕事のために努力し輝く瞬間を感じる、少し給与が減っても続けたいと思う毎日。
私はいま、心底、仕事が楽しいと思っている。
そう、去年の今日は無職で病気で歩けず、やっと引きずって歩いていった本屋の入口の、アルバイト募集を少し見てから、本屋にも入らなかった。
同じ気持ちの人が、ものすごい数いると思う。
いつも思ってる。
寂しいくらいに、実は
苦しみは終わる。
変わってしまう。
想像出来ない想像以上に自分は変わっていく。
8億円入金は。
あるかもしれない
細かく想像しよう。
その存在
夢を見た。
昔、好きだった人がスーパーで店員をしている。ミンチの補充をしている。
もう、随分昔に会ってからだいぶ経つのに、今もとてもカッコいい。
ずっと身体を鍛えてきた人ならではの、1つ1つの機敏さが美しい。
私は、あの時みたいに隣にいてあなたを近くで見ていた。
あの時は、ミンチではなくてお皿やバッグ、カップやお弁当箱だった。
素早く、丁寧な仕事をするあの人。
いつだって大好きだった。
そしていつも1番近くに私がいた。
思わず抱きしめてしまいたくなるような、閉じ込めてしまいたくなる美しさ。
すっかり私は忘れていた。
もう無くしてしまっていい感情だった。
私は今の人生で、私がやるべき事のほとんどを終了させてしまったから。
あなたと一緒にいたあの日は、今の私にもっと自由にもっと女性らしく輝く日をプレゼントしたいと思っていたものだ。
今は生きているだけでいい。
夢の中で、あなたと歩いた。
いつもより忙しく、あなたはそっけなく感じた。私は途中にある店内の鏡に顔を映した。
ノーメイクの髪の荒れたショートカットにルームウェアのワンピースだ。
彼のテンションも低いはずだ。
店外に出て、汚れた雑巾を干した。
なくなったはずのエスちゃんが現れた。
フワリとした緑のチュニック、デニムのスカート。
懐かしい!元気!
だって死んでしまったんだから。
私の右手の手のひらを、エスちゃんが温かく包む。
私も遊びたい、カラオケに行きたいと言う。
彼は来ないよ、不倫になるからね
と私は聞かれてないのに答えた。
エスちゃんは残念そうだった。
いつ行く?
お酒飲みたいから、土曜日とかがいいな!
と一方的に私はエスちゃんに伝えた。
エスちゃんは、今から行きたいのか
少し考えている。
手は繋いだままだ。
あったかい右手の感触を全身にも感じて
私は夢から覚めた。
ああ、6年か7年前の私か。
もう恋愛も友人も必要なくて、ただ生きていたいと思う毎日。
昔は朝、6時から起きて家事、育児、しんどい毎日に、少し癒すようにその存在があった。
誰よりもあなたが好きだった。
いつもキレイでいたいと思った。
この5年間、私は恐ろしく無理をしてお金を貯めて、人を好きになる気持ちなど全く忘れていた。
憧れて、閉じ込めたい、あなたの全てになりたい、なれないなら貴方になりたい。
私は変わってしまった。
貴方の会いたいという、気持ちに応えられず
つらい気持ちにさせてしまったことを今でもいつも後悔している。